通り名は真知子

長すぎた プロローグ

中村海人とハッピーバレンタイン

ハッピーバレンタイン!!!!!

 

みやは全くハッピーとは程遠いバレンタインでしたが(撃沈しました)、せめて妄想では幸せになりたい!ということで中村海人とハッピーバレンタインという夢小説みの強い記事を公開したいと思います。本当にお気をつけください、長い上に本当に夢小説みが強いです!!!!!

 

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私は幼馴染みの海人くんが好き。

 

けど、どうやら海人くんには、好きな人がいるらしい。

 

よくマンガとかである「好きな人の好きな人…?そんなのわかるに決まってるじゃない。私が彼に向ける目と同じ目を彼はあの子に向けているんだもの」ではなく「幼馴染みなんだからそれくらいわかるよ。」でもなく普通に恋バナをしていて聞き出した情報だけど。

 

同じクラスの○○ちゃん。まあ、なんとなく仲がいいなとは思ってた。

 

「ね~お願い!協力して…?」

 

なんて頼まれたら協力するしかない。ということで○○ちゃんの好きな食べ物や好きな音楽を調べたり、デートをセッティングしてあげる健気な私。「2人きりとか無理!マジ無理!いて!」とか言うからだいたい2人のデートには私と海人くんの友だちの宮近くんが付き添う。

 

ショッピングモールに遊びに来た私たち。もちろん2:2で行動する。宮近くんがちょっと座ろうか、というので通路にあるベンチに腰を掛ける。

 

「なんか、いい雰囲気だね」

「そうだね」

 

そんな会話を、友だちがうまくいきそうでうれしそうな宮近くんと交わすと、悲しくなって言葉に詰まる私。辛くなって

 

「実はね、宮近くん…」

と、海人くんが好きだということを話す。

 

「そっか…よく頑張ってるね、偉い偉い」

とわたしの頭を自分の肩に引き寄せ、その手でポンポンと頭を撫でてくれる宮近くん。(お兄ちゃんガチャを思い出してください)

 

 

 ○○さんと仲良くタピオカジュース買いに行ってた海人は宮近がわたしの頭を撫でているのを目撃する。

「わっ、なんかいい感じじゃん!もうちょっと回ってから戻ろっか!」

「…」

「海人くん?」

「…あ、うん!そーだね!」

 なんだかモヤモヤしてしまう海人。

 

 

「ありがとう、宮近くん」

「いーえ、さ!クレープ食べる?おごるよ!」

「え~クレープ苦手なんだけど~」

「え??!?!そうなの?!じゃあ何にしようかな~」

 

さりげなく雰囲気を明るくしてくれる宮近くんのおかげでちょっと元気が出る私。

 

その後、海人くんたちと合流して帰りは宮近くんと○○ちゃん、私と海人くんに分かれて帰ることに。

 

いつもならベラベラ喋る海人くんが全然話さないからおかしいな~と思いつつ話を切り出す。

「海人くん、どーだった?私から見たらめっちゃいい感じだったよ!」

「…本当にー?!やった!あのね、あのお店入ったんだけど~その時に…」

あ、いつもの海人くんだ。デレデレしながら○○ちゃんの可愛かったポイントについて話す海人くんが幸せそうで、辛くて、適当に相槌をうって聞き流す。

 

「お前は?宮近といい感じだったじゃん」

?!

突然宮近くんの名前を出す海人くんにびっくりする。

「いやいや、宮近くんとはそういう感じじゃないから(笑)」

「そーなの?」

「そーだよ」

「ふーん、そうなんだ」

自分から聞いといて興味なさげだなぁ海人くん。一日中遊んで疲れたのかな。

 

バイバイ!と分かれて家に帰ってからも海人くんから○○ちゃんについてのLINEがいっぱいくる。正直辛い。けど、海人くんが幸せそうだから無下にできない。適当に、冷たくならない程度に「へぇ~!いいね!」とか返信する。そしたら、

『バレンタインの日、放課後に俺、告白しようと思う。』

 

普通チョコ渡す側の女の子が告白するでしょうが、とか思いながら遂にこの日が来てしまったな~と凹む。○○ちゃんと仲よくないわけじゃないから、少なからず海人くんに好意を寄せてるのは聞いてる。付き合っちゃう。どうしよう。

 

 宮近くんに相談すると、

「告白しちゃえばいいじゃん」

そんな簡単に言うなよ宮近くん…!と思いつつ、まあそうだよなぁ…と納得する。

 

バレンタイン当日。ちゃっかり本命チョコを用意した私はドキドキしながら放課後を迎える。

(海人くん放課後って言ってたけどそういえば私はいつ渡せばいいんだ…?!どうしよう…)

と悩んでいたら、教室に既に二人の姿はなく、急いであとを追う私。

 

「海人くん、はい!」

 

見つけた。ちょっと髪をふんわり巻き気味の○○ちゃんと照れてさっきから耳が赤いままの海人くん。…お似合いじゃん、出る幕ないな。

 

「それで、海人くん、あの…好きです」

うわ~聞いちゃったよどうしよう。と思っていたら重なりそうになる二人の影。嫌だ、見るんじゃなかった。猛ダッシュで家路を往く。

 

家に帰って何も考えたくなくて泣きそうになりながら作った本命チョコを捨てようとする。捨てられないけど。

 

すると、鳴るインターホン。

 

「海人です、誰かみえますかー?」

 

付きうことになったよって報告しに来たの?告白無事成功したよってうれしそうに笑いながら言うの?さすがに我慢できないよ、と思って居留守を使う。

 

「いるんでしょ?ねえ、出てきてよ。話したことがあるんだって。」

いつになく真面目な海人くんの声に観念してドアを開ける。

 

「俺さぁ…振られちゃった。」

衝撃が走った。どう見ても2人は両思いだったのに、どうして?

「でも、そんな悲しくないんだ。なんでだと思う?」

「え……全然わかんないよ。どうしちゃったの…?」

 

「俺、お前が好き。こないだ、宮近に頭撫でられてたでしょ?それ見て、俺、なんかモヤモヤしたんだ。その時気づいた、お前のこと好きだったんだって。」

 

「えっ待って、頭が追いつかない、どういう、」

 

「お前が宮近のこと好きなのは知ってる。けど、俺の方が絶幸せにするから、俺にしろよ。」

 

そう言うと海人くんは私を強く抱き締めた。

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それで、宮近くんのことが好きだという誤解をといたあと2人は付き合い出すんですよね!!!!!

このあとチョコはちゃんと渡します。○○ちゃんは知りません、隣のクラスの顕嵐ちゃんと付き合うんじゃない?(適当)

ちなみに宮近くんは私のことが好きです(やめろ)

宮近くんポジをカジにしてもいいかな…とも思いましたが頭ポンポンを宮近くんにやってほしすぎて宮近くんで進めました。いや~よかった、私うみちゃんと無事付き合えた。幸せだなぁ~記念日がバレンタインか~!

 

俺にしろよ」をうみちゃんに言ってほしいがために作った妄想でしたが割と長くなってびっくりです。読んでくださってありがとうございました。私の恋心をここで供養させていただきます。